ALCATRAZZ ベストアルバム投票

ALCATRAZZーDANGEROUS GAMES

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ALCATRAZZ ベストアルバム

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ALCATRAZZ アルバムディスコグラフィ

1983年にグラハム・ボネットにより結成されたALCATRAZZ。
MSG(MICHAEL SCHENKER GROUP)で「ASSAULT ATTACK(邦題:黙示録)」制作に参加という単発のアルバイトを終えたグラハム・ボネットは、自身のバンドを組もうとギタリストを模索。
LAメタルらしからぬ超絶テクニカルなプレイで既に界隈を賑わせていたSTEELERのイングヴェイ・マルムスティーンの一本釣りに成功します。
それはまさに男のロマン「青森県大間のマグロ漁」どころではない、歴史的な選択となりました。
 

NO PAROLE FROM ROCK’N’ROLL

1983年リリースの衝撃的デビューアルバム「NO PAROLE FROM ROCK’N’ROLL」。
ネオクラシカル様式美の究極をいく楽曲群。
HR/HMギターの概念を根底から塗り替えてしまったかのような驚異的なギタープレイ。
スウェーデン出身のイングヴェイ・マルムスティーンという一人のギタリストによって、HR/HMの新しい歴史の扉が開かれた瞬間でした。

 

DISTURBING THE PEACE

1985年リリースの2枚目アルバム「DISTURBING THE PEACE」。

メジャーシーンに引き上げてもらった恩義を感じていたのかどうかは定かではありませんが…。

イングヴェイ・マルムスティーンはALCATRAZZを早々に脱退~踏み台として自身のバンドの結成に奔走します。

窮地に陥ったかに見えたALCATRAZZでしたが、海千山千の青筋王子グラハム・ボネットは新たなギターヒーロー候補としてスティーヴ・ヴァイの獲得に成功。

本作2ndアルバムのリリースにこぎつけました。

作品内容はデビューアルバムとの比較論を無効化するほどに全く異なるアプローチでの音楽性となり、スティーヴ・ヴァイワールドが全開。

青筋王子グラハム・ボネットの歌唱も音楽性の変容に見事に適用し、いつもとは異なるヴォーカルスタイルも披露しています。

あくまでALCATRAZZとは別物のバンドとして聴けば非常に完成度の高い名盤ですね。

 

DANGEROUS GAMES

1986年リリースの3枚目アルバム「DANGEROUS GAMES」。

イングヴェイ・マルムスティーンに続きスティーヴ・ヴァイもアルバム1枚のみでバンドを去ってしまったALCATRAZZ。

親の心子知らず状態で次々に巣立っていってしまうテクニシャンにはもうコリゴリと思ったか…。

3枚目の本作ではダニー・ジョンソンなる地味目のギタリストを選択。

結論から言ってしまえば、実力に見合ったプレイスタイルと楽曲作りがされておりこれまた過去2作とは全く別物バンドとして聴けばそれなりに良いアルバムかと思います。

一方ライブでは当然のように過去2作品の楽曲と直面しなければならず、ダニーさん心中お察しいたします状態に…。

単なるコピーではなく自身のスタイルを取り入れたプレイなどと言えば聞こえは良いですが、要は弾けないんでしょと無神経に言っちゃう人も必ずいたでしょうね。

収録されているPOPに振り切った楽曲群は、産業ロック警察からの攻撃を涼しい顔で馬耳東風のごとく受け流す思い切りの良さ。

前の2人のギタリストがたまたま凄過ぎて想定以上のアルバムになっちゃったけど…。

本来グラハム・ボネットがやりたかったことって多分この3枚目みたいな楽曲なんだろうなって個人的には思っています。

(さすがに「Ohayo Tokyo」はやり過ぎかと…)

 

BORN INNOCENT

地味プレイヤーのダニー・ジョンソンを迎えハードPOPに振った前作「DANGEROUS GAMES」も不発に終わり1987年に解散したALCATRAZZ。

20年の時が流れた2007年に突如の再結成を表明しハウイー・サイモンなるギタリストを擁立するも、アルバムリリースには至らず。

更に12年の時が経過した2019年にネオクラシカル系ギタリストのジョー・スタンプが加入。

2020年にはオリジナルメンバーであるジミー・ウォルドーとゲイリー・シェアも復帰し本格的に新譜制作を開始~リリースされたのが4枚目アルバム「BORN INNOCENT」。

ジャケットデザインもそれなりに雰囲気があって良さげでした。

とは言え、あまりの時間の経過でいまさら次郎って感じ…。

当初は静観してましたがゲスト参加陣が凄いらしいとの餌に釣られて聴いてみることに..。

内容は一言で言ってしまえば、スティーヴ・ヴァイ、クリス・インペリテリ、ボブ・キューリック、更には我らが若井望など豪華なゲスト陣によるごった煮チャンポンアルバム。

これをALCATRAZZとしてリリースする意味はどこにあるのか個人的には見いだせず…。

個々の楽曲は個性的で楽しめるものが多いだけに、青筋王子とゆかいな仲間たちというグラハム・ボネットのソロアルバムで良かったような気がします。

 

Ⅴ (ファイヴ ~栄光への脱出~)

前作「BORN INNOCENT」リリース後、発起人であるグラハム・ボネットがまさかの脱退。

残されたメンバーは後任ヴォーカルに大物ドゥギー・ホワイトを担ぎ上げて何とか活動の継続を試みます。

こうしてグラハム・ボネットのいない新ALCATRAZZとして2021年にリリースされたのが本作「Ⅴ」。

さすがに今さらこれをやられても「ありがちだよね~」と軽くあしらわれてしまいそうなものの、ジョー・スタンプによるネオ・クラシカルな王道HR/HMが愚直に展開されています。

あの感動をもう一度!と遥か38年前のイングヴェイによるデビュー作を想起しながら感慨にふける感じでしょうか。

ドゥギー・ホワイトのヴォーカルも派手さは皆無ですが、青筋王子とはまた違った良さがあり聴いていて安心できるレベルの高さ。

ALCATRAZZの看板があってこそ触手が伸びる作品ではあるものの、投資分の回収は可能な安全資産的な楽曲とジョー・スタンプのギタープレイが光る良盤のように思います。

 

TAKE NO PRISONERS

2023年リリースの6枚目アルバム「TAKE NO PRISONERS」。

なにやらグラハム・ボネットのALCATRAZZもあるとかないとか言われてますが…。

本家と分家のお家騒動はさておき、ファンを楽しませてくれているのはこちらのドゥギー・ホワイト部隊。

前作「V」ではデビュー作を髣髴とさせるネオクラ王道路線を披露しましたが、本作はやや落ち着きを取り戻し古典的なキーボードを効果的に使用。

ALCATRAZZの看板から完全にグラハム・ボネットの残像を消し去った感がする良盤です。

青筋王子にはもう余計なちょっかいは出さずにそっと見守っているくらいの人徳ある大人の対応を期待したいですね。

 

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