FIGHTER【最高傑作】THE WAITING　極上メロディアス

FIGHTER は、ヴォーカル兼ソングライティングを担う女性ヴォーカリスト Amy Wolter を中心とした５人組のバンド。

ヴォーカルは楽曲によってドラムスの Sean Murphy が担当したり、デゥエットしたりして歌い分けられています。

そしてベースを担当する Jim Wolter は Amy の弟ですかね。

綺麗なお姉さんと一緒にバンド活動できるなんて、これ以上の幸せは無いでしょう。

羨ましい限りです。

念のため記しておきますが、スイス出身のメロディアス・ハードロック・バンド「FIGHTER V」とは別物となります。

FIGHTER の音楽性は、JOURNEY や NIGHT RANGER を想起させるような、美しいメロディラインとキャッチーなサビメロが特徴。

本作ではデビューアルバムとは思えない落ち着き払ったメロディ展開でクオリティの高い楽曲を次々に展開。

クリスチャンならではなのかは不明ですが切ない哀愁のメロディライン上を、Amy Wolterのヴォーカル（楽曲によってはドラムが担当）が透明感と情感豊かに歌い上げていきます。

琴線を刺激しまくるサビメロとギターソロ

そして、何と言っても特筆すべきはどの曲でも聴くことのできる印象的なサビメロ。

Amy Wolterのフックの効いた歌唱は、それだけで十分に Pat Benatar や HEART を思わせる表現力と迫力がありますが。

更に輪をかけてサビでは強力なサポートとして流麗なバックコーラスが展開されています。

クリスチャン・バンドならではの心癒される美しいコーラス。

まさに鬼に金棒、虎に翼の盤石体制ですね。

演奏陣も決して派手さはありませんが、特にギターは要所要所のソロで印象的なフレーズをクールにぶっ込んでくる渋いプレイが魅力。

いずれの楽曲でもギターソロは弾き過ぎることなくコンパクトな構成。

楽曲を邪魔することなく、起承転結をしっかりとまとめてくる辺りはいぶし銀の職人技。

切れ味のある聴いていて心地よくなるトーンのギタープレイが渋いです。

あんまりメソメソばかりもしてられませんね。

単なる泣きメロ大好きの「おセンチメタラー」とか後ろ指を刺されそうです。

（実際そうなのですが）

そんな悪しきイメージを払拭してくれるのがこの３曲目。

名曲揃いの本作の中でも個人的に特にお気に入りの楽曲です。

カルビー「じゃがりこ」の如くザクザクとエッジの効いたリフメロ。

絶妙のトーン、良い塩梅の歪み具合で小気味良くバッキングも刻んでいますね。

そしてギターソロでも気合の入った鋭いプレイを披露。

本作の中でも一番気合の入ったプレイに感じる渾身のフレーズを聴かせてくれています。

まとめ